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ダイ・ハード2
Die Hard 2: Die Harder
監督 レニー・ハーリン
脚本 ダグ・リチャードソン
スティーヴン・E・デ・スーザ
製作 ローレンス・ゴードン
ジョエル・シルバー
チャールズ・ゴードン
製作総指揮 マイケル・レヴィ
出演者 ブルース・ウィリス
音楽 マイケル・ケイメン
撮影 オリヴァー・ウッド
編集 スチュワート・ベアード
配給 20世紀フォックス
公開 1990年7月4日アメリカ合衆国の旗
1990年9月21日Flag of Japan
上映時間 124分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $70,000,000[1]
興行収入 $117,540,947[1]アメリカ合衆国の旗カナダの旗
$240,031,094[1]世界の旗
前作 ダイ・ハード
次作 ダイ・ハード3
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キネマ旬報
AllRovi
IMDb
  

ダイ・ハード2』(Die Hard 2: Die Harder)は1990年のアメリカ映画で、ヒット作『ダイ・ハード』の続編。シリーズは『ダイ・ハード3』『ダイ・ハード4.0』へと続いた。

概要[]

舞台を空港に移し、刑事ジョン・マクレーンの活躍を描いたアクション映画。キャスト、物語は前作『ダイ・ハード』とよく似た作りになっているが、監督はレニー・ハーリンに交代している(当初は1作目に続いてジョン・マクティアナンが監督する予定であったが、マクティアナンが『レッド・オクトーバーを追え!』の撮影の最中であり、スケジュールの調整がつかなかった事から、ハーリンに交代したものである)。

原作はウォルター・ウェイジャーの小説『ケネディ空港/着陸不能』(58 Minutes)。映画では主人公をジョン・マクレーンに、ケネディ空港をダレス空港に変更するなど大きく脚色している。第1作『ダイ・ハード』はロデリック・ソープの小説が原作だが、この2つの小説は無関係である。

当初、『ダイ・ハード2』では豪華客船を舞台にするというアイデアがあったが、『沈黙の戦艦』に先を越されて断念したという。

本編内の教会での銃撃戦が空砲による猿芝居だったというどんでん返しや、マクレーンが走行するボーイング747の主翼に報道ヘリから飛び移り、主翼の上で格闘を行うシーンは『ダイ・ハード2』の名シーンとして取り上げられることが多い。

SFXはILMが担当した。

あらすじ[]

ナカトミビルをテロリストが占拠したあの悪夢のような事件から1年後、すっかり有名人になったジョン・マクレーンは妻のホリーを迎えに雪の降るワシントン・ダレス国際空港にやってきた。空港内で不審な男2人組を見かけたマクレーンは、荷物室で2人が何やら不穏な動きをしていたところへ声をかける。すると男たちはいきなり拳銃を発砲してきた。マクレーンは応戦して銃撃戦になり、乱闘の末一人を機械に巻き込み、もう一人を追いかけるが逃げられてしまう。このことに空港警察署のロレンゾ署長は大激怒。

ファイル:Aerial view of Dulles Airport, June 1985.JPEG

空から見たダレス国際空港

1年前の事件で親友になったパウエルの元へ死亡した男の指紋を送り、調べてもらった結果、男は2年前にホンジュラスで死んだとされていたアメリカ軍軍曹、オズボーン・コクランと判明。管制局長のトルドーに事の次第を話すマクレーン。だがその時、滑走路の着陸誘導灯が消え、計器着陸装置(ILS)も作動不能。上空の旅客機が着陸できなくなってしまう。

犯人はスチュアート陸軍大佐。今日、この空港に送還されてくるはずだった南アメリカ某国の麻薬王エスペランザ将軍の奪還を敢行すべく、空港の管制機能を乗っ取ったのだ。スチュアートは空港の掌握を宣言、トルドー達に対して事態を静観して余計な行動をしないよう警告する。

空港のチーフエンジニア・バーンズが、建設中の新管制塔を起動して管制機能を取り戻そうとするが、そこにはスチュアート配下のテロリストが待ち伏せており、新管制塔への移動を阻まれた上に、新管制塔は爆破されてしまう。スチュアートはさらに、警告に従わなかった報復として、イギリスの航空会社のダグラスDC-8旅客機に、偽のILS情報と管制指示を与えて滑走路の目前に激突・大破させ、乗客・乗員のすべてを葬る。

アメリカ東海岸一帯が豪雪のために他の空港にも降りられず、仕方なくワシントン・ダレス国際空港の上空で旋回を続ける航空機の中には、ホリーが乗るノースイースト航空のロッキード L-1011 トライスターもある。事件が長引けば燃料切れで墜落することは必至。かくして、マクレーンの最悪の夜が再び幕を開けるのであった…。

スタッフ[]

登場人物[]

役名(俳優:吹替え声優 - 左からテレビ朝日およびTBS、フジテレビ、DVD版)

主人公[]

ジョン・マクレーンブルース・ウィリス野沢那智村野武範樋浦勉
ロサンゼルス市警察の刑事(なぜか前作のニューヨーク市警察から、しかも東の端から西の端への転職)で、階級は相変わらず警部補、バッジナンバー8956。場違いな場所に、間違った時に来た男。
墜落しそうになる飛行機を止めようと奔走する。前作のナカトミビルの事件で、かなり知られた存在となっている。

空港・警察[]

カーマイン・ロレンゾ(デニス・フランツ内海賢二坂口芳貞池田勝
マクレーンを部外者扱いし、彼と幾度となく衝突するダレス空港警察の署長。トルドーには頭が上がらなく、しぶしぶ指示に従う。グラント少佐にも厄介払いされるが、敵のカラクリを知り、マクレーンとともに決戦に向かう。決戦後は弟が取り締まったマクレーンの駐車違反を取り消し和解した。
レスリー・バーンズ(アート・エバンス田中亮一緒方賢一石森達幸
管制機能に精通している空港のチーフ・エンジニア。テロリストに気づかれないビーコン無線を使って、空港の管制機能がすべて乗っ取られている事を上空の航空機に伝える事に成功する。テロリストに殺されそうになっていた所をマクレーンに助けられ、孤立したマクレーンと共にテロリストのアジトを探したりして手伝う。
トルド-(フレッド・トンプソン石田太郎小林修有本欽隆
適確に管制塔職員に指示を出す空港の管制部長。部下を殺されたスチュアートの報復にあい、スチュアートから偽の高度情報を伝えられたウインザー114便を墜落させられてしまう。
マービン(トム・バウアー納谷六朗清川元夢、不明)
マクレーンにレコードを盗まれると心配した空港の管理人。マクレーンに建設中のターミナルや滑走路の近道を教えたり、テロリストのトランシーバーを見つけたりと大活躍する。太平洋戦争を経験している退役軍人。発言に真珠湾沖縄硫黄島などが出て来る。
アル・パウエル(レジナルド・ベルジョンソン増岡弘富田耕生麦人
ロサンゼルス市警察の巡査部長。ロスでの事件以来マクレーンと親しくなり、今回もマクレーンが殺した男の身元照会をして助けるが、出演はそれのみ。トウィンキーが好き。前作ではパトカー勤務の平巡査だったが本作では昇進し、個室オフィスを与えられている(実在のロス市警は、巡査部長に与えられるのは専用のデスクだけである)。
ロリンズ(チャールズ・ラニアー:不明、不明、郷里大輔
司法省から派遣された役人。
ビトー・ロレンゾ刑事(ロバート・コスタンゾ:不明、不明、島香裕
カーマインの弟。

軍関係者[]

グラント(ジョン・エイモス:麦人、郷里大輔、大塚明夫
スチュアートを倒す為にやって来た陸軍テロ対策特殊部隊の隊長(階級は少佐)。部下の信頼も厚く、最初いがみ合っていたマクレーンとも打ち解ける。かつてスチュアートの教官を務めていた。マクレーンと共にテロリスト達を追い詰めるが、実はスチュアートと裏で通じており、テロリストに銃声だけ発する空砲射撃を行って、テロリストと戦っているふりをし、スチュアート逃亡のため時間稼ぎを行う。最後は逃亡用に用意された航空機の主翼上でマクレーンと壮絶な格闘戦を行い、ジェットエンジンの吸入口に突き落とされて死亡した。
テルフォード(パット・オニール古田信幸、不明、島田敏
事件前日にたまたまグラント隊の臨時隊員になった若い兵士。空港とトラックの中でテロリストの無線の暗号解読を必死に試みようとするが、終盤でテロリスト側に付いていたグラントに殺害される。なお、グラント隊の隊員達も全員テロリスト側で、彼が殺されるのを平然と黙過していた。
二等軍曹(ジェイソン・ロス=アジキウェ:不明、不明、千田光男
グラント隊の黒人の兵士。荷物室にあった盗聴器を発見する。

人質[]

ホリー・マクレーン(ボニー・ベデリア弥永和子吉田理保子駒塚由衣
ジョン・マクレーンの妻でロスにあるナカトミ商事で働くキャリア・ウーマン。クリスマス休暇に家族のいるワシントンD.C.に向かうが、テロリストによる事件に巻き込まれる。奇しくも同じ飛行機には1年前の事件でぶん殴ったレポーターのソーンバーグが乗っていた。
リチャード・ソーンバーグ(ウィリアム・アザートン江原正士村山明、江原正士)
WZDCのTVレポーター。前作の後、ホリーから殴打を受けたことを理由に、裁判所に、彼女に対する接近禁止命令を申し立てた。飛行機内で再びホリーと出会い、客室乗務員に何故彼女の近くに座らせるのかと文句を言った。仲間の無線盗聴から空港で起きている事件のことを知り、機内電話からテレビのニュースで報道して空港をパニックに陥れる。結局、パニックを起こしたことに激怒したホリーにスタンガンを押し付けられて気絶させられた。着陸30分前に「僕はファーストクラスを取った」、「食事だけでも上等にしろ」と文句を言うなど、そのわがままぶりは前作と全く変わっていない。
ウィンザー114便の機長(コルム・ミーニイ小島敏彦、郷里大輔、千田光男)
ワシントン・ダレス国際空港と音信不通になった後、やむをえず空港の上空を旋回していた。燃料が尽きかけている中で突然通信が回復した着陸指示に言われるがまま従い、偽の高度を信じて墜落炎上して死亡した。

テロリスト[]

スチュアート(ウィリアム・サドラー堀勝之祐、大塚明夫、大塚芳忠
テロリストのリーダーで反共主義者の元陸軍大佐。エスペランザ将軍を奪還するため部下とともに空港を乗っ取る。冷徹な精神の持ち主で自分の命令に従わない場合は大勢の人間が乗った飛行機を落とすこともためらわない。肉体もかなり鍛え上げられており、マクレーンと死闘を繰り広げる。最期は、マクレーンを退け勝ち誇るが、彼の策にはまり飛行機を爆破され、壮絶に散った。
ガーバー(ドン・ハービー秋元羊介、不明、不明)
スチュアートの右腕的存在のテロリスト。部下に命令を下し、作戦をクールに実行する。バーにいたマクレーンに挙動不審な動きを怪しまれる。
ベーカー(トニー・ガニオス
電力会社の人間に化け、教会の管理人を撃ち殺すテロリスト。アジトの周囲を見張り、やって来たマクレーンに襲いかかる。
トンプソン(ピーター・ネルソン:不明、不明、島田敏)
ベーカーと教会を乗っ取り、“店”を開くテロリスト。スチュアートの命令でニセの高度設定をする。無線のコードネームは「ソバ」。
オライリー(ロバート・パトリック中多和宏大滝進矢梅津秀行
ペンキ屋に化けた別館チームのテロリスト。“動く歩道”のスイッチを止めて、SWATリーダーに怒られる。彼がエンジニアのバーンズにグロック銃を向けて殺そうとするシーンは宣材写真としてよく使われた。
シェルドン(マイケル・カニンガム
同じく別館チームのテロリスト。ペンキ塗りの足場からH&K MP5KA4をSWATやマクレーンめがけ撃ちまくる。
バーク(ジョン・レグイザモ:不明、不明、不明)
配線を完了させる教会にいるテロリスト。スチュアートに将軍の乗った飛行機が来る方角を地図で知らせる。マクレーンに撃たれた将軍の傷の手当ても担当。
カーン(トム・ベリカ
空港に降りた将軍を迎えに来た教会にいるテロリスト。マシンガンを放ち、マクレーンを軍用機のコックピットに閉じ込める。
オズボーン・コクラン(ジョン・コステロー幹本雄之、不明、不明)
空港内のバーにいたテロリスト。ミラーとともに手荷物室で盗聴器をしかけていたところをマクレーンに見つかり、発砲する。死闘の末、ベルトコンベアに挟まれ死亡。
ミラー(ボンディ・カーティス・ホール金尾哲夫、不明、郷里大輔)
手荷物室でマクレーンと殴り合い、ヘアースプレーを目に噴射される黒人テロリスト。作戦に手間取った為にスチュアートから叱責される。
ショックリー(マーク・ブーンJr
空港の別館で、作業員に変装してSWATを待ち伏せていたテロリスト。やって来たSWATとマシンガンで壮絶な撃ち合いする。駆けつけたマクレーンに射殺された。
マルキー(ケン・ボールドウィン
同じく別館チームのテロリスト。銃の手入れが行き届いてないのか、しょっちゅう弾がでなくなる。マクレーンと落ちている銃を奪い合う。
ラモン・エスペランザ(フランコ・ネロ田中信夫小林清志吉水慶
南米バル・ベルデを支配していた独裁者で国の内外に狂信的な支持者を持つ。支持者は彼を「エスペランザ将軍」や「将軍」と敬称で呼ぶ。かつてアメリカ国務省から援助を受けていたことがあった。コカインの違法取引の罪で法廷での証言のため軍用機でワシントンに送還されて来る。一瞬のスキをついて見張りを絞殺、パイロットとしての腕も持っており、パイロットをも殺害して自ら操縦した。最期はマクレーンに逃亡用の飛行機を爆破され、死亡。

その他[]

管理人(ビル・スマイリー:不明、不明、石森達幸)
教会の老管理人。電力会社の人間に扮したテロリストに射殺される。

ロケ地関係[]

空港ターミナル内[]

映画の設定では、空港はワシントン・ダレス国際空港であるが、実際の撮影は別の空港で行われた。マクレーンがコートの雪を払いながらターミナル内に入ると大きなクリスマスツリーが飾ってあり、案内カウンターで公衆電話の場所を尋ねるシーン等のターミナル内の搭乗手続きカウンター付近のシーンは、ロサンゼルス国際空港の「トム・ブラッドレー」国際線ターミナルで撮影された。

前述のマクレーンが公衆電話の場所を尋ねるシーンで、バックにブリティッシュ・エアウェイズの手続きカウンターが写っている。また、管制塔の機能が乗っ取られ空港ターミナル内の到着案内表示板が「延着」の表示に変更され、ターミナル内が騒然とするシーンでは、Travelers Aid office等の施設の入ったロサンゼルス国際空港で象徴的な扇状になった建物が写っている。

空港ターミナル外[]

ターミナル内は、前述の通りロサンゼルス国際空港が使用されたが、ターミナルの外のシーンは、また別の空港で行われた。ターミナル玄関前で、マクレーンの車(ホリーの母親の新車)がレッカー車で移動されるシーンや、スチュアートがホテルで体を鍛えているシーンで映っている空港管制塔は、コロラド州デンバーにあったステープルトン国際空港である。しかし、このステープルトン国際空港は、その後、1995年にデンバー国際空港に移転したために、映画で使用された当時のターミナルや管制塔は取壊された。

日本語吹替[]

  • フジテレビ 1992年10月3日(土)「ゴールデン洋画劇場」

演出:春日正伸 翻訳:宇津木道子 調整:栗林秀年 効果:関根正治 制作:ムービーテレビジョン 担当:山形淳二(フジテレビ)

  • テレビ朝日 1994年4月10日(日)「日曜洋画劇場」

制作:東北新社 演出:伊達康将 翻訳:平田勝茂 効果:リレーション 調整:荒井孝 テレビ朝日プロデューサー:福吉健

備考[]

  • 劇中で「グロック拳銃は空港のX線検査に映らない」といった台詞があるが、これは誤りである。グロック拳銃には確かにプラスティック製の部品が多用されてはいるが、銃身や遊底、弾丸やプラスティック部分の骨格などは金属なので、X線検査時には拳銃としての形状で映し出される[2]。プラスティック製の部品には造影剤が混入されている為、これも検査装置に映る(しかし発売当初は造影剤が入っておらず、後ほど混入された商品が発売となった)。しかし、この台詞によりグロック拳銃は一躍有名になった。
  • 劇中でテロリストと特殊部隊がマガジン2本を色付きの絶縁テープで連結して使用している。始めのマガジンが空になったら、そのまま裏返してすばやくマガジンを交換するためである。そして連結に使ったテープの色(赤と青で区別されている。赤なら実包、青なら空砲)が物語の伏線になっている。しかし、現実には塵や汚れが付着/混入し易くなる行為であり、作動不良の原因になるのでしてはいけないとされている。例外的に汚れに強いAK突撃銃系列ではしばしば行われる行為であるものの、劇中に登場する銃器はどれも精密で異物混入に弱いMP5-Kのようなものばかりである。
  • 劇中でテロリストとデルタフォースが教会で撃ち合う際に、実弾と空砲を同じ銃から発砲しているが、現実には難しい。
  • スチュアートが見せしめにイギリスの航空会社のダグラスDC-8を墜落させて、乗客乗員もろとも爆発炎上するシーンには一部に批判の声もあった(北野武も度々「オレの映画よりダイ・ハードの方が何百人も殺してる」と語っている)。しかも旅客機は燃料が切れかかっているのに、墜落時には燃料満タンのような大爆発を引き起こした。
  • マクレーンが、漏れた燃料に火をつけて導火線よろしく使い、航空機を粉々に吹き飛ばすが、実際には、ジェット燃料引火点が摂氏38度とガソリンなどに比べ高いため、冬季の低温状態で燃料に火を近づけただけでは引火しない。燃料タンクが特定の条件を満たすと爆発することはある。
  • 日本版の宣伝ポスターには「またまた、戦場にやって来た運の悪いやつ!」というキャッチフレーズが描かれており、次作の「ダイ・ハード3」でも冒頭の一文を変えたキャッチフレーズが描かれた。
  • マクレーンが手榴弾が投げ込まれた輸送機から射出座席で脱出するシーンがあるが、実際は劇中に登場している輸送機(フェアチャイルド C-123)には射出座席は装備されていない。そもそも、射出座席の装備されている輸送機は、元々は輸送機として設計されたものではない機種を輸送機に改装したごく一部の機体以外にはない。また、投げ込まれている手榴弾も、実際のものより遥かに爆発までの時間が長い。
  • 最初の銃撃戦の舞台になる手荷物運搬のベルトコンベア・システムも、現実とはまるで異なるセットデザインである。実際にはあのような広い空間に入り組んだベルトコンベアは存在せず、さらには手荷物をプレスするがごとく上下するマシン(犯人を圧死させる)に至っては、何の用途か不明であるとレニー・ハーリンもコメンタリーで自嘲気味に語っている。このシーンは全体的に工場をイメージしたものであるが、上記の輸送機シート射出や燃料切れ旅客機のありえない大爆発等と同様、ハーリンは前作のジョン・マクティアナン監督とは対照的にリアリティを完全に無視するのが特徴である。しかし本作の公開当時は前作「ダイ・ハード」のリアリズムが受けていたこともあって、本気にとらえる観客が多く、本作の非現実性について「指摘する声は意外なほどなかった」とハーリン自身がコメンタリーで述懐している。
  • 日本語版ではソフト・放送の字幕、吹替え版いずれも正しく反映されていない場面がある。コクランの指紋をなんとかロス市警にFAX送信し終えたマクレーンは受付嬢に日本語で「ありがとう」と声に出さずに言い、受付嬢も「どうも」と声にならない日本語で返す。
  • ラストシーンのマットペイントはILMの日本人マットペインター・上杉裕世の手による物で、彼のアナログ時代の代表作とされている。

脚注[]

  1. 1.0 1.1 1.2 テンプレート:Cite web
  2. 参照画像[1]

関連項目[]

外部リンク[]

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